神奈川県逗子市で2020年、分譲マンション敷地内の斜面が崩落し、女子高校生が土砂に埋もれて死亡した事故を巡り、生徒の遺族がマンション管理会社「大京アステージ」(東京都渋谷区)などを相手取り損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁(小西洋裁判長)は12月15日、同社が安全管理義務を怠ったとして約107万円の賠償を命じた。
遺族は斜面を所有するマンションの住民なども訴えていたが、1億円を支払うことで和解が成立している。
刑事事件の方は、遺族が業務上過失致死罪で元担当社員を告訴しているものの、事故を予見できたと認定できるだけの証拠が乏しいとして、検察が12月13日付で「嫌疑不十分」により不起訴にした。遺族は検察審査会に審査を申し立てる意向である。